遠野市が「世界の持続可能な観光地TOP100選」 国際団体が認証

遠野遺産に認定されている遠野市宮守町の「上鱒沢の猿ケ石川沿い桜並木」=4月
 オランダの国際団体グリーン・デスティネーションズが認証する「世界の持続可能な観光地TOP100選」に、遠野市が初めて選ばれた。今年の文化と伝統部門で、市独自の遺産認定制度が優れた事例として評価された。関係機関が世界向けの発信を強める。

 遠野遺産認定制度は、次世代に残すべき地域遺産を保存・活用するため市が2007年に始めた。古民家やシンボル的な建造物などの有形、古くから伝わる風習、民俗芸能などの無形、木や滝といった自然、古い建物と自然の複合遺産などがあり、現在までに169件が認定されている。

 地域からの推薦に基づき、有識者らでつくる認定調査委の審査を経て市が認める。推薦団体は、認定証のほか周辺整備などに活用できる補助金を市から受けられる仕組みだ。

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