南郷ジャズフェス 出演者決まる

内澤さん(左から2人目)とカルロス菅野さん(同3人目)がフェスへの思いを語ったキックオフイベント

 南郷ジャズフェスティバル実行委員会(壬生八十博会長)は19日、7月26日に青森県八戸市南郷のカッコーの森エコーランドで開催する「南郷サマージャズフェスティバル」の出演者を発表した。ロックバンド「androp(アンドロップ)」ボーカルで同市出身の内澤崇仁さんがバイオリニストNAOTOさんのROCKIN' QUARTET(ロッキン・カルテット)と共演。4組が南郷地区の夏を盛り上げる。

 今年33回目のフェスは、旧八戸市と旧南郷村の合併20周年イベント。7月26日午後0時半に開場し、午後2時から地元の中沢中学校ジャズバンド部などがオープニングを飾る。第1部の午後3時半からロッキン・カルテット、同市出身のトランペッター類家心平さんの「Ruike Shinpei 5 piece band」、ジャズシンガー・KEIKO LEEさんの順にステージを展開。カルロス菅野さん率いる熱帯JAZZ楽団がトリを務める。

 25日の前夜祭には鮫神楽連中、地元ジャズバンド「浪男’s DX(ロメンズデラックス)」のほか、八戸を拠点に活動するジャズピアニストのデビッド・マシューズさんと内澤さん、階上町出身のシンガー・ソングライター古屋敷裕大さんがステージに上がる。

 チケットは全国のコンビニエンスストアで先行販売中で、4月27日から県内の販売所で取り扱う。前売り一般6千円(当日券は7千円)、高校生以下無料。問い合わせは実行委事務局(八戸市南郷事務所内、電話0178-82-2111)へ。

▼「感動のステージにする」イベントで出演者ら

 19日に八戸市のジャズの館南郷で「南郷サマージャズフェスティバル」のキックオフイベントが開かれた。ロックバンド「androp(アンドロップ)」のボーカル・内澤崇仁さん=同市出身=ら出演者が、「感動を伝えられるステージにしたい」などと限定50人の観覧者を前にフェスへの思いを語った。

 イベントには出演者として内澤さんと熱帯JAZZ楽団のカルロス菅野さんが参加した。菅野さんは「楽団は今年結成30周年。全国のジャズフェスがどんどんなくなる中、南郷のフェスはミュージシャンにとって本当にありがたい。精いっぱい盛り上げたい」と語り、内澤さんは「カッコーの森では物心つく前から遊んでいたし、先祖の墓がすぐ近くにある」と南郷地区との縁を紹介。最後に内澤さんがバンドの曲「Toast」を生披露した。

 イベント後の取材に「生まれ故郷に音楽家として戻ってこられ、音楽を鳴らせることができ、光栄」と内澤さん。菅野さんは「ジャズの館や常設のこれだけの施設があるのは全国でも南郷だけ。音楽を愛する地域の気持ちを感じ、自分たちにとってもやりがいがある」と話した。

 イベントに先立って開かれた交流会では、菅野さんが地元の中沢中学校ジャズバンド部員7人に本番で演奏する「ハウ・ハイ・ザ・ムーン」を指導した。菅野さんは楽しむ心と細かい気配りが大事-とし「他のパートとどう音が絡んでいくかよく聴き合うと自分の役割が見えてくる」などとアドバイス。指導を受けた部長の3年春日唯来さん(14)は「テンポの取り方、イントロの演奏の仕方など気付かなかった部分を分かりやすく教えてもらった。本番に生かし臨みたい」と話した。

 このほか、同日夜には市中心街のコワーキングカフェ「エスタシオン」で交流イベントも開催した。

Ruike Shinpei 5 piece band

中沢中のジャズバンド部員に演奏を指導するカルロス菅野さん(右)

八戸市

青森
GWスタート 青森県内行楽地盛況
青森
飛び石GWスタート 青森県内催し多彩
青森
シダレザクラの絶景PR 八戸市南郷で写真展
青森
史跡の魅力分かりやすく 根城ガイド始動
青森
縄文是川ボランティア 魅力発信へ決意