弘前公園の桜 深刻な雪害なし・剪定始まる

下乗橋付近のソメイヨシノを剪定する弘前市公園緑地課の職員たち=19日午前9時半ごろ

 青森県弘前市の弘前公園で19日、春に向けた桜の剪定(せんてい)作業が始まった。日本一の桜を咲かせるため、市職員が作業に汗した。今冬の大雪に関し、市公園緑地課の桜守・橋場真紀子主幹は「マツ倒木の影響で桜に被害は出たものの、深刻なものではなかった。さくらまつりに向け丁寧に作業を進める」と話した。

 剪定は弱って開花量が落ちた枝を切る作業。若い枝は伸ばし、多くの花をつけさせる。同課は目線の高さに咲く花のボリュームを増やすため、2023年から「令和の剪定」と称し、高い位置にある枝を切って低い位置の枝の成長を促す剪定を行っている。3年から5年かけ、園内の桜の樹高を7メートル前後にする。

 同日朝、2日前に園内「緑の相談所」周辺で講習を受けた職員約40人が、下乗橋付近でソメイヨシノの作業を始めた。柄の長いのこぎりや小型のチェーンソーを使い、高い場所にある枝や、枯れ枝を次々と切り落としていった。

 現在園内の桜はソメイヨシノやシダレザクラ、八重桜など52種類2600本。

 大雪による同公園の被害はマツが倒木21本、幹折れ32本。一方、桜は倒木1本、幹折れ2本にとどまった。同課によると、弱った枝を毎年剪定する手入れを続けた成果という。

 橋場主幹は「難しい場所の作業もあるが、弘前ならではの桜を安全に楽しんでもらうため、作業を頑張っていきたい」と語った。作業は3月下旬まで続ける。

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