室内楽 世界トップ演奏/青い海と森の音楽祭

ピアノ三重奏団「葵トリオ」の演奏が聴衆を魅了した室内楽演奏会=3日夕、青森市の東奥日報新町ビル

 青森県初のクラシックの祭典「青い海と森の音楽祭」(東奥日報社などでつくる実行委員会主催)は4日目の3日、青森市のサンロード青森でアウトリーチ(出前演奏会)、夜は同市の東奥日報新町ビル3階New’sホールで室内楽演奏会を行った。室内楽では、国内外から熱視線を浴びる注目のピアノ三重奏団「葵トリオ」が絶妙なバランスのハーモニーを響かせ、聴衆300人を魅了した。

 葵トリオは、世界最難関といわれるミュンヘン国際音楽コンクールのピアノ三重奏部門で日本人団体として初めて優勝した、日本では数少ない常設のピアノ三重奏団。

 演奏会ではピアノの秋元孝介さん、バイオリンの小川響子さん、チェロの伊東裕さんがラベルの「ピアノ三重奏曲 イ短調」を披露。世界トップクラスの演奏家が奏でる旋律に聴衆は聞き入っていた。

 続く2曲目は、青森市出身の指揮者・沖澤のどかさんの憧れでもある世界的ハープ奏者・吉野直子さんが出演。五所川原市出身のソプラノ歌手・隠岐彩夏さん、葵トリオの伊東さんとパーセルの「夕べの讃歌(さんか)」を演奏した。吉野さんはドビュッシーなどソロ2曲も披露し、会場を優美な音色で包み込んだ。

 青森市の看護師佐々木菜緒さん(27)は「葵トリオの生演奏が聴きたかった。青森に来てくれるなんて感激。心に染みるすてきな演奏だった」と話した。

 音楽祭は6日まで。4日夜の室内楽演奏会(東奥日報新町ビル)には、音楽祭特別顧問の矢部達哉さん、ピアニスト・横山幸雄さんらが出演する。

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