白神の深い森で静かにたたずむ新シンボルツリー「白神いざないツリー」=9日午前、西目屋村(津軽森林管理署の了承を得て撮影)

 青森県内で暑い日が続く中、世界自然遺産・白神山地では木々の葉が夏の彩りを増している。白神を象徴する存在だった西目屋村のブナ巨木「マザーツリー」に代わり、昨年選定された「白神いざないツリー」には9日も行楽客が訪れ、深い森の中に立つ推定樹齢300年の生命力を感じていた。

 この日の県内は全域で青空が広がり、白神山地にも強い日差しが降り注いだが、一帯は森の爽やかな空気に包まれていた。

 いざないツリーに至る散策道「ぶな巨木ふれあいの径(みち)」に足を踏み入れると、広葉樹の木陰が森の涼しさをより強く感じさせた。樹高約27メートルの巨木にはわずかに木漏れ日が差し、行楽客は白神の自然が織りなす神秘的な雰囲気を全身で味わっていた。

 西海岸や岩木山など、津軽地方を巡っているという大阪市の吉田裕弘さん(68)は「いざないツリーは迫力がすごい。この一本だけでなく、まわりを取り巻く木々の感じもいい」と話した。

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