大間埼灯台 観光活用の方法探る

大間埼灯台(左奥)を背に、白黒模様の服を着て記念撮影を楽しむ突端フェスの参加者ら=15日

 青森県大間町の大間崎の沖合約600メートルにある弁天島に立地する大間埼灯台を観光資源として活用するため、町内有志が「大間埼灯台利活用コンソーシアム」を発足させた。14~16日には初のイベント「突端フェス~しろくろ灯台と、シンクロするべ~」を開催。10月末まで試験的にキャンペーンを行い、大間埼灯台の認知度向上やPRに向けた方法を探る。

 弁天島には海や船の守護神・弁天様を祭る弁天神社本殿があり、古くから地元の漁師が海上安全と豊漁を祈願している。だが島周辺は潮流が速く船着き場がもろいため、島への上陸は難しいという。同団体はこうした状況を逆手に取り、漁船による島周辺クルーズを企画。町民や観光客に、より親しみを持ってもらうことを目指している。

 キャンペーンは日本財団「海と灯台プロジェクト」の一環で行う。同団体は白黒で横じまの大間埼灯台を模したサイダーやタオルといったオリジナルグッズを開発。また、大間崎周辺の飲食店などでは、カレーや海鮮丼といった限定メニューを提供する。

 15日の突端フェスではグッズ販売のほか、漁船クルーズやマグロ漁師らによるミニライブも行った。白黒模様の服を着た人の撮影会には20人以上が参加し、弁天島と大間埼灯台を背に記念撮影を楽しんでいた。

 同団体の担当者は「大間崎のさらに先にある本州最北端の灯台として大間埼灯台の認知度を高め、観光資源としてPRしていきたい」と話した。

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