天妃様の拝殿一新 誕生日にお披露目/大間

香港在住の女性が、誕生日に合わせてお披露目した天妃様拝殿を訪れ参拝した

 中国、台湾などで広く信仰されている海の安全を守る女神「天妃様(てんぴさま)」の像が祭られている青森県大間町の大間稲荷神社に拝殿が出来上がった。町観光協会は天妃様の誕生日である3月23日にお披露目した。町と町観光協会は参拝先としてのPRを推進し、インバウンド(訪日客)増加を目指す考え。

 同協会のスタッフらが2月から約2カ月間、準備を進めてきた。毎年7月に大漁と漁業の安全を祈願する祭り「天妃様行列」で使う神具などを保管していた、大間稲荷神社に隣接する拝殿をリニューアル。カーペットや電気配線を整え、祭壇の中央には、信仰の総本山がある台湾・北港朝天宮のきらびやかな衣装を身に着けた天妃様像を祭った。

 3月23日に参拝した野﨑尚文大間町長は「大変素晴らしい拝殿になった。(大間-函館間の)フェリーの大函丸とセットで多くの観光客に訪れてもらえるようPRしていきたい」と語った。

 町観光協会のホームページを見て、お披露目に合わせ参拝しにきたという香港在住の女性(29)は「台湾だけでなく香港の人も天妃様に関心がある。多くの人が大間を訪れると思う」と笑顔を見せた。

 町観光協会は今後、函館観光コンベンション協会、津軽海峡フェリーと連携し函館市から大函丸に乗り、町を訪れてもらうための新たな誘客プランを企画する予定。現在は一般参拝はできないものの、将来的にはできるように検討を進める。

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