先月の大雨の影響で被害を受け、秋田県北秋田市の阿仁合―比立内間で区間運休が続いていた秋田内陸線は10日、始発から全線通常ダイヤでの運行を再開した。全線再開は16日ぶり。帰省客の利用が見込まれるお盆前に復旧を果たし、乗客や関係者からは喜びの声が聞かれた。
10日の角館行き「急行もりよし1号」は、時刻表通り午前9時15分に阿仁合駅を出発。3両編成のうち2両が観光車両の「秋田縄文号」「秋田マタギ号」で、観光客らが阿仁合―比立内間にある人気の撮影スポット「大又川橋梁(きょうりょう)」から見える渓谷など、車窓の景色を楽しんだ。
内陸線は2022年8月の大雨でも大きな被害を受け、同12月まで長期運休を余儀なくされた。内陸線ファンの春日栄悦さん(45)=北秋田市五味堀=は全線再開を受けて阿仁合駅に駆けつけ、「2年前を思い出してつらかったが復活を信じていた」と話し、角館行きの急行に乗り込んだ。
運休中は一部の企画列車とイベントを中止したが、今後は予定通り実施する。10日も主催イベントや企画列車に県内外から乗客が訪れた。秋田内陸縦貫鉄道(北秋田市)の吉田裕幸社長は「全線再開の初日から多くのお客さまに来ていただき、本当にありがたい。今後も安全を第一に運行していく」と話した。
北秋田市阿仁合では、7月25日午後10時1分までの1時間に94・5ミリの猛烈な雨を観測。内陸線は8カ所で線路への土砂流入やのり面崩落などの被害を受け、26日から全線で運転を見合わせた。復旧作業と安全確認を進め、比立内―角館間は30日、鷹巣―阿仁合間は8月5日から運転を再開したが、被害が大きかった阿仁合―比立内間では代行輸送が続いていた。
10日の角館行き「急行もりよし1号」は、時刻表通り午前9時15分に阿仁合駅を出発。3両編成のうち2両が観光車両の「秋田縄文号」「秋田マタギ号」で、観光客らが阿仁合―比立内間にある人気の撮影スポット「大又川橋梁(きょうりょう)」から見える渓谷など、車窓の景色を楽しんだ。
内陸線は2022年8月の大雨でも大きな被害を受け、同12月まで長期運休を余儀なくされた。内陸線ファンの春日栄悦さん(45)=北秋田市五味堀=は全線再開を受けて阿仁合駅に駆けつけ、「2年前を思い出してつらかったが復活を信じていた」と話し、角館行きの急行に乗り込んだ。
運休中は一部の企画列車とイベントを中止したが、今後は予定通り実施する。10日も主催イベントや企画列車に県内外から乗客が訪れた。秋田内陸縦貫鉄道(北秋田市)の吉田裕幸社長は「全線再開の初日から多くのお客さまに来ていただき、本当にありがたい。今後も安全を第一に運行していく」と話した。
北秋田市阿仁合では、7月25日午後10時1分までの1時間に94・5ミリの猛烈な雨を観測。内陸線は8カ所で線路への土砂流入やのり面崩落などの被害を受け、26日から全線で運転を見合わせた。復旧作業と安全確認を進め、比立内―角館間は30日、鷹巣―阿仁合間は8月5日から運転を再開したが、被害が大きかった阿仁合―比立内間では代行輸送が続いていた。