重文指定20年、八戸三社大祭の山車公開

山車の正面に重要無形民俗文化財20周年を祝う看板が掲げられた移動型・組立式山車=八戸市のマチニワ

 八戸三社大祭が国の重要無形民俗文化財に指定されて20周年の節目を迎えたことを記念し、祭りに参加する山車組で組織する「はちのへ山車振興会」(小笠原修会長)は23日、青森県八戸市のマチニワで移動型・組立式山車の公開を始めた。8月18日まで。

 山車は22日午後10時ごろ、同市の柏崎小学校跡地に3月に完成した山車制作展示施設からけん引され、マチニワに搬入。同会のメンバーたちが仕掛けの動きを確認するなど最後の調整を行った。正面には、20周年を祝う看板も取り付けられた。

 小笠原会長は「今年はお祝いの年。一足早く山車を見て楽しんでもらいたいと思い企画した。祭りの時期に来られなくてもお盆過ぎまで飾っているので、ぜひ見に来て」とPRした。

 山車は地域の祭り文化の継承と魅力発信を目的に制作され、2022年7月末に完成した。山車の題名は「青森歴史浪漫(ろまん) 義経北行伝説 蝦夷(えぞ)渡海」。これまでに東北新幹線八戸駅開業20周年記念パレード(22年12月)や平川市で開かれた「あおもり10市(とし)大祭典」(23年9月)などで運行された。

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