
青森県弘前市の高岡の森弘前藩歴史館で15日、夏の企画展「弘前藩の絵画」が始まった。藩お抱え絵師や、津軽地方にゆかりのある絵師たちが描いた掛け軸、びょうぶ、関連する古文書など約40点を紹介している。9月1日まで。
江戸時代中期、4代藩主・津軽信政は産業文化振興政策の一環で、幕府御用絵師・狩野常信の弟子だった秦養雪(はたようせつ)、新井常償(あらいつねさと)、今村常慶(いまむらつねよし)、片山常春(かたやまつねはる)を召し抱え、この4家を代々弘前藩お抱え絵師とした。このことにより、弘前藩に狩野派の画風がもたらされることとなった。
2代で断絶したため現存する作品が少ない片山家による絵や、5代藩主・信寿(のぶひさ)が描いた「昇降龍図」、武田信玄を中心に24人の武将が鮮やかな色合いで描かれている幕末の絵師・平尾魯仙(ひらおろせん)の「甲州廿四将之図」など17人の武士や絵師の作品が並ぶ。
同館学芸員の池ノ谷匡祐さんは「可能な限り弘前にゆかりのある絵師を取り上げた。4家の絵がそろっているのも見どころの一つ」と話している。観覧料は一般が300円で、会期中の休館日は7月16日と8月19日。
江戸時代中期、4代藩主・津軽信政は産業文化振興政策の一環で、幕府御用絵師・狩野常信の弟子だった秦養雪(はたようせつ)、新井常償(あらいつねさと)、今村常慶(いまむらつねよし)、片山常春(かたやまつねはる)を召し抱え、この4家を代々弘前藩お抱え絵師とした。このことにより、弘前藩に狩野派の画風がもたらされることとなった。
2代で断絶したため現存する作品が少ない片山家による絵や、5代藩主・信寿(のぶひさ)が描いた「昇降龍図」、武田信玄を中心に24人の武将が鮮やかな色合いで描かれている幕末の絵師・平尾魯仙(ひらおろせん)の「甲州廿四将之図」など17人の武士や絵師の作品が並ぶ。
同館学芸員の池ノ谷匡祐さんは「可能な限り弘前にゆかりのある絵師を取り上げた。4家の絵がそろっているのも見どころの一つ」と話している。観覧料は一般が300円で、会期中の休館日は7月16日と8月19日。