
四季の情景や日本の風習を描く漫画表現に着眼した企画展「マンガで観る、日本の暦原画展」が25日、秋田県横手市の増田まんが美術館で始まった。同市出身の故矢口高雄さんら本県出身漫画家4人の原画計約250点を展示。移ろう季節を繊細なタッチで描いた作品を、二十四節気や雑節の解説と合わせて紹介している。6月30日まで。
矢口さんのほか、同館名誉館長の高橋よしひろさん(東成瀬村出身)、倉田よしみさん(秋田市出身)、きくち正太さん(横手市出身)の作品から、季節の豊かさが感じられる原画を抜粋している。
山村生活を描く矢口さんの「ふるさと」は、季節の草花を精密に描写したカラー原画が目を引く。高橋さんの「銀牙」シリーズは、酷寒を耐え忍ぶ犬のキャラクターがたくましく描かれている。倉田さんの「味いちもんめ」ときくちさんの「おせん」は、旬の食材を扱う料理、食事シーンが印象的だ。
展示にはオノマトペと呼ばれる擬音語、擬態語を特集したコーナーも。ヒグラシの鳴き声を表す「かなかなかな」、強い雨が降る音「ザザーッ」などオノマトペを記した用紙を天井からつるして紹介している。漫画ならではの「音」の表現が、趣深い場面を引き立てているのがうかがえる。
岩手県北上市の会社員出川正司さん(49)は「料理や風景など季節特有の描写がたくさんあり興味深かった。鮮やかなカラー原画も素晴らしかった」と話した。
一般・大学生千円、高校生700円、中学生500円、小学生300円。未就学児無料。午前10時~午後6時(最終入場5時半)。会期中の6月18日は休館。
矢口さんのほか、同館名誉館長の高橋よしひろさん(東成瀬村出身)、倉田よしみさん(秋田市出身)、きくち正太さん(横手市出身)の作品から、季節の豊かさが感じられる原画を抜粋している。
山村生活を描く矢口さんの「ふるさと」は、季節の草花を精密に描写したカラー原画が目を引く。高橋さんの「銀牙」シリーズは、酷寒を耐え忍ぶ犬のキャラクターがたくましく描かれている。倉田さんの「味いちもんめ」ときくちさんの「おせん」は、旬の食材を扱う料理、食事シーンが印象的だ。
展示にはオノマトペと呼ばれる擬音語、擬態語を特集したコーナーも。ヒグラシの鳴き声を表す「かなかなかな」、強い雨が降る音「ザザーッ」などオノマトペを記した用紙を天井からつるして紹介している。漫画ならではの「音」の表現が、趣深い場面を引き立てているのがうかがえる。
岩手県北上市の会社員出川正司さん(49)は「料理や風景など季節特有の描写がたくさんあり興味深かった。鮮やかなカラー原画も素晴らしかった」と話した。
一般・大学生千円、高校生700円、中学生500円、小学生300円。未就学児無料。午前10時~午後6時(最終入場5時半)。会期中の6月18日は休館。