こけし館運営の男性が独立開業/黒石

津軽伝承工芸館内で「こけし工房 tsuN'agaru」をオープンする山田さん

 青森県黒石市の津軽こけし館で展示即売イベントなどを企画してきた山田拓郎さん(40)がこの春から独立、「津軽こけしプロジェクト」を開業した。同館が4月から市直営となり、営利活動が当面できないことから、全国のこけし工人やファンとのつながりを途切れさせまいと一念発起。同館で扱っていたこけしを買い受け、個人事業主として販売やイベント出店、仕入れなどを続ける。隣接する津軽伝承工芸館テナント工房に構えた店は、15日の津軽こけし館開館記念日に合わせて正式オープンする。

 市は、こけし館と伝承工芸館に指定管理者制度を導入しているが、4月からの管理者候補に選ばれた日本旅行東北が昨秋、独占禁止法違反の疑いで公正取引委員会の立ち入り検査を受けた。市は指定に関する議案提出を見送り、現在は一時的に市が直接管理・運営している。

 山田さんは、3月末まで両館の指定管理者だったツガルサイコー(黒石市)に勤務。2008年からこけし館の運営を担ってきた。市の財政難で「純金・純銀こけし」を手放し、売り上げが半減した同館を再興しようとブログで情報発信したり、即売イベントなどを企画したりするうち、こけし工人やファンらとの交流の輪が広がっていったという。

 年配の工人の中には個人での販売対応が難しい人もいる。販売やイベント企画は同館の核だとして「工人さんやお客さんのためにも、こけし館を離れて独立することで、こけし館を守りたい」と山田さん。「こけし館や伝承工芸館、さらには黒石を盛り上げるため頑張る」と意気込む。

 伝承工芸館内の「こけし工房 tsuN'agaru」は金土日曜・祝日の午前9時~午後4時営業。問い合わせは、メールtsugaru_kokeshi@yahoo.co.jpへ。5月以降は県外の催事にも参加する。クラウドファンディングで支援も募っている。

 同市によると両館は、ゴールデンウイークのイベント開催に向け準備を進めている。レストランは閉鎖しているが期間中、市内業者が軽食コーナーを出店予定という。

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