細部にこだわり「GOMA展2」開幕/田舎館

約1万本の造花で飾られた「フラワールーム」。特殊なライトで照らし夜の空間を表現

 アーティスト・GOMAさん(37)=青森県平川市在住=の津軽初の大規模個展「GOMA展2」が9日、田舎館村博物館で開幕した。未公開作品・新作100点超を含む多彩な180点以上が並び、GOMAさんは「前回来た人も、そうでない人も楽しんでほしい」と呼びかけている。5月6日まで。

 弘前市出身のGOMAさんは、多彩なアート活動を展開。下書きを一切せずに大胆、精密に描かれる作品は国内外で注目を浴びている。

 2022年に七戸町で行われた「GOMA展」には約4万3千人が来場。再展示を望む声が多数寄せられ、GOMAさん自身にも地元でという思いがあり、開催が決まった。

 今回、天井と壁を約1万本の造花で飾った「フラワールーム」は、昼から夜へ表情を変える瞬間を二つの部屋で表現。昼の部屋には鮮やかに彩られただるまが置かれ、夜の部屋では虎の絵が特殊なライトで浮かび上がっている。また、20年に手がけた弘南鉄道田舎館駅舎を超える作品を-と制作した「双龍図『黑雪』」は天井、壁、床に至る全面を使ったアートとなっている。

 9日、開幕と同時に多くの来場者が鑑賞。「細かい」「すごい」と声を漏らし、スマートフォンなどで作品を写真に収めていた。

 GOMAさんは「前回を超えなければいけないという使命感があり、細部にまでこだわった」と話した。

 同展の入場料は一般・大学生800円、高校生以下500円、未就学児は無料。開館時間は午前10時~午後5時(最終入館同4時半)、休館日なし。

田舎館駅舎を超える作品を、と制作された「双龍図『黒雪』」。天井、壁、床の全面にアートが描かれている

約1万本の造花で飾られた「フラワールーム」。二つの展示で「昼から夜へ、陽から陰へ」を表現

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