八戸中心街で31日から実証試験「みちニワ」

3車線のうち1車線の規制が始まった国道340号=29日午後、八戸市三日町

 中心街のメインストリートを歩行者中心の空間へと転換するビジョンづくりを進める青森県八戸市は31日から9月11日まで、国道340号の1車線を規制して歩道を広げ、歩行者の滞在空間やキッチンカーを置く実証試験「みちニワ」を行う。29日は交通規制が始まり、滞在空間に人工芝が敷かれた。期間中、歩行者通行量や車線数減少による交通への影響などを調べ、年度内にビジョンを策定、国道を管理する県に提出する。

 みちニワの実施区間は十三日町と三日町の約350メートル。通常は3車線の一方通行だが、期間中は2車線とする。規制するのは北側の1車線で、バス停周辺など一部は3車線を維持する。

 滞在空間には椅子やベンチを設置。昨年4月に閉店した百貨店・三春屋前の広場なども活用し、コンサートやワークショップを行う。キッチンカーや露店は中心街の飲食業者を中心に出店する。

 市商工労働まちづくり部の工藤俊憲次長は、実証試験について「沿道の商業者と市が一緒になって新しい道路の使い方に挑戦したい。その中から新しい商店街の姿となるヒントが得られるかもしれない」と期待している。

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