華やか 山車27台、観客魅了/八戸三社大祭


 八戸三社大祭が開かれている青森県八戸市では1日、神社行列と山車の合同運行「お通り」が4年ぶりにお目見えし、沿道の観客を魅了した。27台の山車が中心街を練り歩き、華やかな山車を一目見ようと、17万人(大祭本部発表)が沿道に詰めかけた。

 お通りは午後3時過ぎに市庁前からスタート。神明宮、龗(おがみ)神社、長者山新羅神社の行列に、各神社付の山車組が続いた。にぎやかなおはやしや虎舞などの郷土芸能、各組の山車の趣向を凝らした仕掛けに、沿道の観客から拍手が起こった。

 山車は神話や伝説を題材にしたものが多く、歌舞伎の場面を表現したものも。新型コロナの影響で神社行列と山車の合同運行の中止が続いたことから、二度と流行しないように-との願いが込められた、神仏や陰陽師(おんみょうじ)が悪疫を退治する場面を描いた山車もあった。

 中日の2日は、午後2時から長者山新羅神社で加賀美流騎馬打毬(だきゅう)、同6時から市中心街で山車の夜間運行が行われる。

4年ぶりに行われた八戸三社大祭「お通り」。豪華絢爛(けんらん)な山車27台が中心街を練り歩いた=1日午後6時過ぎ、八戸市廿三日町

勇壮な山車が通るたびに、沿道から拍手が送られた=1日午後3時半ごろ、八戸市三日町

八戸市職員互助会の山車「陰陽師安倍晴明コロナを封じる」。仕掛けを広げ観客を時代絵巻の世界へと引き込む

「ヤーレ、ヤーレ」の掛け声で元気に山車を引く子どもたち

厳しい暑さの中、沿道から水を噴霧器で吹きかけてもらう行列の参加者

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