「白神の森 遊山道」クマ対策取り4年ぶり開山

ガイド(右端)の案内で遊山道を散策する子どもたち

 青森県鯵ケ沢町は20日、クマの目撃により2019年秋から閉鎖してきたブナ林散策ゾーン「白神の森 遊山道」の開山式を開いた。白神山地の世界自然遺産登録30周年の今年、クマ対策を取った上で、4年ぶりに開山。22日から、土日祝日限定のガイド付きトレッキングで一部利用を再開する。

 総合案内休憩所「くろもり館」前で行った開山式の後、平田衛町長は取材に「しばらく閉山していたので、世界遺産登録30周年の年に開山でき、大変うれしい。この森で白神山地の雰囲気を十分体感できるのが魅力。あらためてPRしたい」と語った。

 地元の西海小学校と舞戸小学校の6年生計40人が、例年のこの時期に比べ、残雪がほとんどなく、芽吹き始めたブナ林の中をガイド付きで散策。沿道で花を咲かせるカタクリやミズバショウなどの自然観察も楽しんだ。

 舞戸小6年の加藤大惺(たいせい)君は「クマの爪痕を確認して動物がいっぱいいることも分かったし、いろいろな木の実の種類も覚えることができた」と満足げ。同小6年の岡田勝矢君は「自分の家の近くにも森があるけどブナはない。歩いてみて気持ちがすっきりした」と笑顔を見せた。

 トレッキングは一般千円、小中学生500円、幼児無料。22日から10月29日までの土日祝日限定(8月11~13日除く)で実施。申し込みは3日前までに町観光商工班(電話0173-72-2111、メールaji_shirakami@outlook.jp)へ。

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