青森県三沢市のご当地唐揚げ「三沢基地空自空上(からあ)げ」のPRに頑張ってきた居酒屋「彩喰楽酒(さいしょくらくしゅ) だい天」店主の松橋秀典(ひでのり)さん(65)が、航空自衛隊三沢基地から特別に感謝状を贈られた。新型コロナウイルスの感染拡大により外食を手控える動きが広まる中、空自空上げは店の人気メニューとして定着してきた。松橋さんは「これからも料理を通じ三沢の盛り上げに一役買いたい」と意気込んでいる。
空自は全国各地の施設食堂で、地域色豊かなオリジナル唐揚げを空上げとして隊員に提供している。三沢市でご当地グルメとして売り出しが始まったのは2021年秋。松橋さんは地場産の食材にこだわって提供し続けてきた。
鶏肉をスライスしたゴボウで挟むようにして、地元で親しまれる「源タレ」をアレンジした秘伝のタレで味付けするのが「松橋流」。ジューシーな鶏肉とサクサクと歯応えのあるゴボウとの組み合わせは評判を呼び、新型コロナ禍でも1年で2千食を超える売り上げを記録している。空自空上げへの愛は調理にとどまらずグッズ製作にも及び、基地のPRキャラ「からっと隊長」を題材にしたエプロンやポロシャツを作るようになった。
近頃の悩みは食材や原材料費の高騰だ。ここ1年で鶏肉は1キロ当たり100円、使用している食用油は一斗缶当たり千円上がった。やむなく一皿の個数を1個減らし5個にして値段を据え置いている。「本当はたくさん食べてほしいけれども、やはり値上げの波には勝てない。ただ多くの人に味わってほしい思いは売り出した頃からずっと変わっていない」。月に1度の週末は県内外での催事に奔走している。
開店から32年。週末のにぎわいはコロナ前の水準に戻る一方、平日の客の入りはまだまだ寂しい。「年齢も年齢。体力は目に見えて落ちてきているけれども、生まれ育った地域のためにひと踏ん張りしなければ」。自分に言い聞かせるように言い、厨房(ちゅうぼう)で腕を振るった。
市内ではだい天の他、20店舗で空自空上げが味わえる。
空自は全国各地の施設食堂で、地域色豊かなオリジナル唐揚げを空上げとして隊員に提供している。三沢市でご当地グルメとして売り出しが始まったのは2021年秋。松橋さんは地場産の食材にこだわって提供し続けてきた。
鶏肉をスライスしたゴボウで挟むようにして、地元で親しまれる「源タレ」をアレンジした秘伝のタレで味付けするのが「松橋流」。ジューシーな鶏肉とサクサクと歯応えのあるゴボウとの組み合わせは評判を呼び、新型コロナ禍でも1年で2千食を超える売り上げを記録している。空自空上げへの愛は調理にとどまらずグッズ製作にも及び、基地のPRキャラ「からっと隊長」を題材にしたエプロンやポロシャツを作るようになった。
近頃の悩みは食材や原材料費の高騰だ。ここ1年で鶏肉は1キロ当たり100円、使用している食用油は一斗缶当たり千円上がった。やむなく一皿の個数を1個減らし5個にして値段を据え置いている。「本当はたくさん食べてほしいけれども、やはり値上げの波には勝てない。ただ多くの人に味わってほしい思いは売り出した頃からずっと変わっていない」。月に1度の週末は県内外での催事に奔走している。
開店から32年。週末のにぎわいはコロナ前の水準に戻る一方、平日の客の入りはまだまだ寂しい。「年齢も年齢。体力は目に見えて落ちてきているけれども、生まれ育った地域のためにひと踏ん張りしなければ」。自分に言い聞かせるように言い、厨房(ちゅうぼう)で腕を振るった。
市内ではだい天の他、20店舗で空自空上げが味わえる。