青森県黒石市豊岡の「津軽烏城(うじょう)焼」は1日、全長103メートルの世界最長の登り窯「永遠龍大窯(とわりゅうおおがま)」から作品の窯出しを始めた。窯元の今井理桂(りけい)さん(75)らが、出来栄えを確認しながら作業。中旬まで、全52部屋の作品を出し、水洗いや研磨など仕上げが続く。一般展示は4月1日から。同月22日からは一般販売する。
全部屋に計約1万点の作品を詰め、昨年9月、初めて火入れ。夏の大雨で一部の作品が破損していたため、最長108日間の予定だった窯たきを63日に短縮、11月に火止めした。
1日は、今井さんの息子で陶工の保典さん(34)が、ハンマーなどを使って最初の窯の入り口部分を崩して中に。つぼなど大きな作品やぐい飲みなど小さなものを一つ一つ慎重に取り出し、敷物の上に並べていった。理桂さんは、アカマツを燃やした灰が溶け、器の表面に流れる「自然釉(ゆう)」が特徴の烏城焼を手に取り、焼き上がりの色合いなどを確かめていた。
理桂さんは「支援していただいた皆さんの力でここまで来られた。やり切った感じ」、保典さんは「いいものができていてほっとした。1部屋目を見たところは成功」と話した。
登り窯は、平川市出身の理桂さんが1996年に造り始め、病気や資金難を乗り越え2018年12月に完成。翌19年、ギネス記録に認定された。
全部屋に計約1万点の作品を詰め、昨年9月、初めて火入れ。夏の大雨で一部の作品が破損していたため、最長108日間の予定だった窯たきを63日に短縮、11月に火止めした。
1日は、今井さんの息子で陶工の保典さん(34)が、ハンマーなどを使って最初の窯の入り口部分を崩して中に。つぼなど大きな作品やぐい飲みなど小さなものを一つ一つ慎重に取り出し、敷物の上に並べていった。理桂さんは、アカマツを燃やした灰が溶け、器の表面に流れる「自然釉(ゆう)」が特徴の烏城焼を手に取り、焼き上がりの色合いなどを確かめていた。
理桂さんは「支援していただいた皆さんの力でここまで来られた。やり切った感じ」、保典さんは「いいものができていてほっとした。1部屋目を見たところは成功」と話した。
登り窯は、平川市出身の理桂さんが1996年に造り始め、病気や資金難を乗り越え2018年12月に完成。翌19年、ギネス記録に認定された。