頭飾り 何の形かな?/弘前公園

世界遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」にちなんだかわいらしい土偶たち。下は合掌土偶、上はその顔の部分か

 青森県弘前市の弘前公園内の木々が、頭の上にウサギや縄文遺跡の土偶などをかたどったかわいらしい飾りを載せ、園内を行く市民の目を楽しませている。

 わらや縄を使った「頭飾り」と呼ばれる装飾で、市が毎年、雪の重さから木々を守る雪吊(つ)りの作業に合わせて作る。雪吊りは園内42カ所。

 ユニークな頭飾りが生まれたのは2011年。それまでは単にわらをまとめたものや「王冠」と呼ばれる飾りを付けていた。園内にある下乗橋の擬宝珠(ぎぼし)という飾りが昔、干支(えと)にちなんでいたことを知ったスタッフが、試しにその年の干支にちなみウサギを制作した。

 以来、毎年のように頭飾りの形は増え、市民の好評を得て今ではすっかり冬の風物詩に。市章の「卍(まんじ)」、しゃちほこやフクロウ、宝船もある。13年目の今年、ちょうど干支が一周した。

 担当する市公園緑地課の山崎貴穂(たかほ)さん(52)は「毎年クオリティーが高くなり大変」と苦笑い。「楽しみながら作っているので、市民の皆さんにも何の形か想像しながら楽しんで見てほしい」と話している。

三の丸に連なった雪吊りの頭飾り。山崎さんは「何の形か想像してみて」と話す

毎年作っている干支をイメージした頭飾り。今年はウサギ

園内では頭飾りだけでなく、わらで編んだしめ飾りなども見ることができる

弘前市

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