「木のからくり作家」高橋さんが個展/八戸

ボタンを押すと動くおもちゃに夢中になる子ども

 青森県八戸市の「木のからくり作家」高橋みのるさん(63)による個展「あそらぼ2022」が同市美術館で開かれている。高さ2.4メートルのクリスマスツリー「おもちゃの樹」やボタンを押すと動くおもちゃのほか、実際に手や体を使って遊ぶことができる積み木、パズル、ボードゲームなど新作15点を含む約60点が、老若男女の来場者を楽しませている。25日まで。

 中でも注目を集めているのが、同市の松橋茂則さん(59)、鈴木篤史さん(34)と共同制作した初披露の木製ゲーム機「ギアポート」。木で作ったゲーム台に液晶モニターや物体認識カメラを搭載し、アナログとデジタルを融合させた。第1弾のゲームソフトで、カーリングのように駒をはじいてどれだけ的の中心に近づけられるかに挑戦する「カーリンガー」には、多くの子どもたちが熱中していた。

 岩手県久慈市から母親と一緒に訪れた嵯峨未悠(みはる)ちゃん(4)は「カーリングのゲームが楽しかった。ウサギのおもちゃもかわいい」と笑顔。高橋さんは「暗い世相だが、ここに来ておもちゃで遊んで楽しい時間を過ごしてもらえれば」と話していた。

 観覧無料。入場時間は午前10時~午後6時。

木製ゲーム機「ギアポート」で「カーリンガー」を楽しむ来場者ら

構想と制作に約5カ月かけた「おもちゃの樹」

企画の一環で17日に行われた八戸聖ウルスラ学院中学校の成果発表会。1年生が同校非常勤講師の高橋さん(左)の指導を受け制作したからくり装置を実演した

ボールを転がして穴に入れるおもちゃで遊ぶ親子

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