青森県平川市切明津根川森の国有林内に、幹周り6.86メートルの国内最大級のブナが生育していることを東北巨木調査研究会(事務局・八戸市)が確認した。このブナは「善光寺平の幻の大ブナ」といわれ、関係者が3年前から探索していた。近くでは幹周り7.89メートルの大きなシナノキも見つかった。研究会はこれら2本を、環境省による全国の「巨樹・巨木林データベース」に登録する方針。
確認したのは研究会の高渕英夫会長(67)=十和田市=ら。巨大ブナは合体木。計測基準では地表から1.3メートルの幹周が3メートル以上で巨木とされるが、今回確認したブナは全国データベース上で4位に当たる。枯損があるものの、樹高は推定約18メートル、樹齢は300年以上とみられる。
関係者によると、かつてこのブナを目にした住民がいたものの、詳しい場所は分からなかったという。研究会は2016年秋から周辺で探索を続けており、5月4日にブナ林内で発見した。4月29日には数百メートル南側で、幹周りの大きさが全国6位となる一本木のシナノキを見つけた。
同地域の国有林で巨木が群生する理由について、高渕さんは「平地で木々が密集していない、つまり日光を遮るような競争相手がいないため、枝が張り、幹が太く大きくなる」との見解を示した。
近くには湿地が広がっており、伐採・運搬が難しい地理的条件も影響したとみられるという。
確認したのは研究会の高渕英夫会長(67)=十和田市=ら。巨大ブナは合体木。計測基準では地表から1.3メートルの幹周が3メートル以上で巨木とされるが、今回確認したブナは全国データベース上で4位に当たる。枯損があるものの、樹高は推定約18メートル、樹齢は300年以上とみられる。
関係者によると、かつてこのブナを目にした住民がいたものの、詳しい場所は分からなかったという。研究会は2016年秋から周辺で探索を続けており、5月4日にブナ林内で発見した。4月29日には数百メートル南側で、幹周りの大きさが全国6位となる一本木のシナノキを見つけた。
同地域の国有林で巨木が群生する理由について、高渕さんは「平地で木々が密集していない、つまり日光を遮るような競争相手がいないため、枝が張り、幹が太く大きくなる」との見解を示した。
近くには湿地が広がっており、伐採・運搬が難しい地理的条件も影響したとみられるという。