火扇堂々 観客圧倒/平川ねぷた開幕

大トリで登場し観客を沸かせた世界一の扇ねぷた=2日午後9時10分ごろ

 青森県平川市の「平川ねぷたまつり」が2日開幕した。高さ12メートル、幅9.2メートルの大きさを誇る「世界一の扇ねぷた」を含む23台のねぷたが市中心街を練り歩き、各団体の火扇とパフォーマンスの共演が観客を魅了した。

 午後7時、花火を合図に運行開始。地元猿賀神社の神事を題材に取った、柏木農業高校の「~祈~ 猿賀・鬼面奉射の図」を先頭に、各団体が続々と出陣。それぞれ特色あるはやしとかけ声で、市役所を経由し弘南鉄道平賀駅前までの約1キロのコースで堂々の運行を見せた。フラダンスなど趣向を凝らした踊りのパフォーマンスも観客を楽しませた。

 大トリは「世界一の扇ねぷた」。津軽郡代として大光寺城主を務めた名将を描いた「老将、北信愛(きたのぶちか)勇戦之図」の鏡絵がゆらりと揺れ強烈な存在感を放ち、見る人々を圧倒した。

 青森市浪岡の佐々木正志さん(63)、智子さん(62)夫妻は「展示されているのを見て、運行を一目見たいと来た。青森ねぶたとはまた違った迫力」と語った。絵師の西谷昇仙さんの書の先輩に当たる、千葉県君津市の書家幕田魁心さん(77)、翠玉さん(75)夫妻は「ぼかしの表現が絵を立体的にしている。これからも地域のため大いに活躍を」と激励していた。

 運行には同市出身の俳優駒井蓮さんも加わり、ちょうちんを手に先頭を歩き地元の人たちの声援に応えていた。合同運行は3日も行う。

平川市

青森
台湾提灯彩る、平川市イルミネーション10回目
青森
ハスの花 池一面に/猿賀公園まつり始まる
青森
GMUのふるさとナビ4 平川・桃ジュース
青森
GWどこ行く? 青森県内イベント多彩
青森
春招くように 盛美園で雪囲い取り外し