大平山元遺跡(外ケ浜)のガイドデビュー

登録ガイド(左)から遺跡の説明を受ける見学者ら

 世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」を構成する資産の一つ、青森県外ケ浜町の大平山元遺跡を案内する「登録ガイド」が11日、デビューした。町内外から訪れた見学者に対し、遺跡の魅力や価値を分かりやすく丁寧に説明した。

 登録ガイドは、地元有志でつくる「大平山元遺跡もりあげ隊」(三浦博英会長)所属のボランティア。世界文化遺産登録を機に見学者が増え、民間ガイドの必要性が増したことから、同団体がガイドを養成する講習会を6~8月に開き、今秋デビューを目指していた。町内外の10~70代の男女7人が本年度、11月までに月に1度開かれる遺跡見学会などで活動する。

 11日は、5人のガイドが見学者を案内した。遺跡に設置された案内看板を参考に当時の自然環境や地形などを説明したり、タブレット端末を使って当時の生活を仮想現実(VR)の映像で流したりして紹介した。

 縄文好きという五所川原市の会社員工藤まゆみさん(53)は「分かりやすくて、説明の中に縄文のロマンを感じた」と満足した様子。登録ガイドの一人、弘前大学人文社会科学部1年の清藤祐矢さん(18)は、専門用語を分かりやすい表現にするのに苦労したが、初めてのガイドは「達成感があった」といい、今後も「遺跡の貴重性を伝えていきたい」と語った。

 遺跡近くの駐車場では、世界文化遺産登録1周年を記念したイベント「むーもんフェスタ」が開かれ、蟹田中学校の全校生徒が伝統芸能・風太鼓を披露したほか、地元の飲食店や商店街による物販もあり、にぎわった。

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