利用者目線を大切に 間木ノ平GPキャンプ場人気

オートキャンプ場の2区画を使い自然の中で親交を深める奈良さん(中)ら2家族

 十和田湖に近い青森県新郷村の間木ノ平グリーンパーク(GP)キャンプ場がコロナ下でも人気だ。大きなテントを張れる家族向け、防犯を強化しWi-Fiも利用できる女性専用、直火(じかび)可能な1人向け、キャンプファイアができる団体向けと4サイトあり、多彩な客層に対応。テントの隣に車を置けてトイレもきれいと、利用者目線を大切にしていることが人気の秘密になっている。

 キャンプは3密(密閉、密集、密接)と無縁に楽しめるため、コロナ下で静かなブームになっている。間木ノ平GPは管理棟に温水シャワー室、調理場、洗濯機があり、ごみは分別して出せる。処理しにくい薪(まき)、炭の燃えかすもGPが引き取る。

 夜にトラブルの連絡があれば、職員が10分以内で駆け付ける。有名メーカーのキャンプ用具の有料貸し出し、五戸町の人気アウトドアブランド「フェニックスライズ」の用具の無料レンタルもあり、他のキャンプ場以上に利用者重視の姿勢を徹底している。

 家族向けのオートキャンプ場は28区画。休日は満杯が続く。青森市の公務員奈良元気さん(38)は2家族8人で利用した。2区画を使い、自然の中で子どもたちが伸び伸びと遊び、大人たちも自由な時間を楽しむ。「予約を入れた時に2家族で利用することを伝えたところ、電話対応がとてもよく、使いやすい場所を手配してもらった。シャワーが使えるし、トイレもきれいで満足している」と話す。

 女性専用サイトは管理棟、道の駅しんごう地場産品直売センターに囲まれ、監視カメラが見守り、トイレも近い。芝生が美しく、八戸市の中村いく子さん(49)、美月さん(26)親子は昨年に続き2回目の訪問。いく子さんは「コロナ下でソロキャンプが人気だと知り、前に家族でキャンプしていたことを思い出して、女子2人で始めた」。美月さんは「キャンプ飯を作るのが楽しく、何でもおいしい」と語り、2人とも共用の場所がきれいでありがたいと言う。1人で楽しみたい人向けが第1キャンプ場。八戸市の公務員斎藤秀一さん(31)は「森に囲まれて自分の好きな時間を楽しめる。薪ストーブの無料レンタルがあると聞いたので冬も来てみたい」と言う。次は地面に直接火をたける直火に挑戦するつもりだ。

 運営する新郷村ふるさと活性化公社の角岸秀伸事務局長は「冬キャンプもすごい人気だったし、これからも利用者のために頑張っていきたい」と話している。

監視カメラが見守り、Wi-Fiも使える女性専用サイトで設営する中村さん親子

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