3年ぶり、街に山車と囃子/田名部まつり開幕

参詣した田名部神社前で山車を回す共進組=18日午後2時20分ごろ、むつ市

 下北地方最大の夏祭り「田名部まつり」が18日、青森県むつ市で開幕した。豪川(ごうせん)組(横迎町)、義勇(ぎゆう)組(小川町)、共進(きょうしん)組(柳町)、明盛(みょうせい)組(本町・田名部町)、新盛(しんせい)組(新町)の男衆が、田名部の街に勇ましいかけ声とはやしの音色を3年ぶりに響かせた。

 激しい雨が降る中、五つの組は雨よけのシートをかけた山車(やま)を引いて、朝から各町内を回った。「ヤデコラセーノ」のかけ声に合わせ、高さ5メートル以上ある山車が動いたり向きを変えたりするのを、見物客が熱心にスマートフォンやカメラで撮影。山車は昼過ぎに田名部神社に参詣し、夕方には夜間専用の装飾に付け替えて点灯。日中とは趣が異なる華やかな姿で、各町内に帰っていった。

 義勇組と共進組は今年、組創立から130周年の節目を迎えた。義勇組の四戸健史組頭(39)は「町内の皆さんに喜んでもらえたし、組のみんなが楽しんで運行しているので本当によかった」、共進組の佐々木大組頭(39)は「町内の方々や組の先輩たちのおかげでこの日を迎えることができて感慨深い」と語った。

 田名部まつりは江戸時代に下北の総鎮守だった田名部神社の例大祭。一昨年、昨年は新型コロナウイルスの影響で神事のみを関係者で行った。今年は3日間の日程で、19日も各組が町内を回り同神社に参詣する。最終日の20日は、5台の山車がそろって街を練り歩く「五町曳(び)き」と神輿(みこし)渡御を行う。

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