リンゴ箱ベッドの宿泊施設開業/弘前

宿泊者はリンゴの木箱を積み重ねた2段ベッドに泊まる

 青森県弘前市百石町の「弘前オランド」に8日、リンゴの木箱を活用した宿泊施設がオープンした。企画した同市の石山紗希さん(32)は「ここで完結せずに、宿泊した人が街に出て行く循環をつくりたい」と話す。

 弘前オランドは、起業家育成などに取り組む「ネクストコモンズラボ弘前」の活動拠点で、カフェや展示スペースが一体になっている。同市で移住者支援などに携わる石山さんが「オランドプラス」という会社を立ち上げ、2階をゲストハウスに改装した。

 利用者は、約480個のリンゴ箱を積み上げて作った2段ベッドに寝泊まりする。専門家が設計し、木の板で補強するなどして耐震性を確保した。ベッドの組み立ては、八戸工業大学の学生らが手伝った。

 実際に使っていたリンゴ箱を集めたため、箱のあちこちに市場で書いたと思われる数字などのメモが残っている。各部屋の名前には「紅玉」「國光(こっこう)」「スターキング」などのリンゴの品種名を付け、施設内はリンゴにちなんだ遊び心がいっぱいだ。

 7月中旬からのプレオープン期間に宿泊した人たちは「木箱に囲まれているという状況が落ち着く」「天井が高いし広さもそこそこ」「秘密基地感があっていい」などと感想を話していた。

 リンゴ箱のベッドは男女共用で定員12人。鍵付きの和室「特選」2部屋、定員8人の女性専用スペースもある。予約は、弘前オランドのホームページから。問い合わせはメール(orandoplus@gmail.com)へ。

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