五農と五所高生の立佞武多出陣待つ

「創立120周年の節目に立佞武多を再び制作できてうれしい」と話す五農の生徒たちと立佞武多

 3年ぶりに開催される五所川原立佞武多(たちねぷた)祭りを若い力で盛り上げようと、五所川原農林高校と五所川原高校の生徒が、高さ10メートル以上の立佞武多をそれぞれ制作した。両校の立佞武多は約20年間の伝統を持つ。祭りがなかった2年分の悔しさを胸に制作に励んできた生徒たちは、「ようやく祭りで運行できる」と本番を待ち望んでいる。

 五農立佞武多倶楽部(部員14人)は「鬼哭啾啾大魔縁崇徳天皇(きこうしゅうしゅうだいまえんすとくてんのう)」を題材に選んだ。崇徳天皇が雲と波の上を飛ぶ様子を表現した。

 制作終盤に差しかかった6月、各パーツの組み立て作業中、本体が倒れるアクシデントに見舞われた。顔部分が破損。骨組みの作り直しを迫られたが、佐藤秀星部長(3年)や入学前から制作を経験している小野井光紀さん(2年)らを中心に急ピッチで仕上げた。

 立佞武多を制作したくて五農に入学したという佐藤部長は「2年間祭りがなくて悔しかった。骨組みから色付けまでやり遂げた達成感がある。最高の思い出」と満面の笑みを見せる。小野井さんは見物客に楽しんでもらおうとねぶた本体、台座ともカラフルな色合いにこだわったといい、「祭りでどう見えるか楽しみ」と期待を膨らませる。

 一方、五所高の題材は「大屋重左衛門(おおやしげざえもん)」。タイやイワシ、アジを釣り上げる重左衛門を迫力満点に表現した。制作は同校立佞武多同好会に所属する1、2年生計6人が担当した。

 高校入学時は全員が制作未経験で、野呂英彦教諭や同校卒業生から指導を受け、技術を習得してきた。4月末に制作を開始し、授業開始前や放課後を活用して作業を進めてきた。

 山中直翔副部長(2年)は「曲線の部分が多く、紙張りに苦労したけど楽しく制作できた」と笑顔で振り返る。一昨年は制作を中断、昨年は同校グラウンドで校内限定での披露にとどまった。悔しさを知る先輩たちが骨組みの作業を手伝いに来てくれたといい、前田有希部長(2年)は「先輩の分まで祭りを楽しむ。多くの人に立佞武多を見てほしい」と話している。運行日は五農が8月4、5、8日。五所高は同4、6、7日。

運行を控え「多くの人を元気づけたい」と意気込む五所高の生徒たち=7月29日

五所川原市

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