十和田市現代美術館(鷲田めるろ館長)は18日から、京都を拠点に国内外で活躍する彫刻家・名和晃平氏の個展「生成する表皮」を開催する。名和氏の最新作など30点余りを展示。9月20日ごろに予定されている青森県十和田市の「(仮称)地域交流センター」の開館を記念する企画で、10月からは同センターにも同氏の版画作品を展示し、2会場で展開する。
名和氏は1975年、大阪生まれ。京都芸術大学教授。物質と感性を仲介するインターフェースとしての「表皮」に着目し、セル(細胞、粒)で世界を認識するという概念を軸に彫刻の新たな在り方を追求している。同美術館には、代表作「PixCell」シリーズの1点が寄託展示されている。
現代美術館での個展では、麻地にしたたり落ちた絵の具が符号のような配列をなす「White Code」シリーズの新作などを展示。同展ために制作した「Biomatrix(W)」は高粘度のシリコーンオイルを使用。床に設けた細長いプール内で、474個の気泡が升目状に生じてはゆっくりとはじけ、皮膚の細胞が呼吸し更新され続けているかのような感覚を呼び覚ます。
17日に報道機関向けの内覧会が行われ、出席した名和氏が個々の作品を解説。鷲田館長はあいさつなどで「素材から形が生まれ、人工的だけど自然な感じもする。(寄託展示以外の)他の作品も一緒に見ることで、名和氏の世界観がより伝われば」と話した。
同展は11月20日まで。問い合わせは同美術館(電話0176-20-1127)へ。
名和氏は1975年、大阪生まれ。京都芸術大学教授。物質と感性を仲介するインターフェースとしての「表皮」に着目し、セル(細胞、粒)で世界を認識するという概念を軸に彫刻の新たな在り方を追求している。同美術館には、代表作「PixCell」シリーズの1点が寄託展示されている。
現代美術館での個展では、麻地にしたたり落ちた絵の具が符号のような配列をなす「White Code」シリーズの新作などを展示。同展ために制作した「Biomatrix(W)」は高粘度のシリコーンオイルを使用。床に設けた細長いプール内で、474個の気泡が升目状に生じてはゆっくりとはじけ、皮膚の細胞が呼吸し更新され続けているかのような感覚を呼び覚ます。
17日に報道機関向けの内覧会が行われ、出席した名和氏が個々の作品を解説。鷲田館長はあいさつなどで「素材から形が生まれ、人工的だけど自然な感じもする。(寄託展示以外の)他の作品も一緒に見ることで、名和氏の世界観がより伝われば」と話した。
同展は11月20日まで。問い合わせは同美術館(電話0176-20-1127)へ。