今別、外ケ浜で乗り合いタクシー実験 JR東


 JR東日本盛岡支社は2日、今別、外ケ浜2町の沿線周辺で乗り合いタクシーの実証実験を7~9月に行うと発表した。駅から観光施設までの二次交通手段としての利用や、通院、買い物、生徒の帰宅など地域住民の生活の足としての需要を探る。

 地元の交通事業者と連携し、観光、通院、買い物などの利用を想定した「わんタク」と、部活動を終えて帰宅する高校生を主なターゲットとした「つがるん」の2種類のタクシーを試験的に導入する。

 わんタクは午前10時から午後4時まで、蟹田駅(外ケ浜町蟹田)周辺から今別町、竜飛埼灯台(外ケ浜町三厩)までの区域で運行する。

 事前予約が必要。区域内であれば自由に乗降可能なため、観光客は北海道新幹線・奥津軽いまべつ駅(今別町)などから竜飛埼灯台や青函トンネル記念館に移動する際に利用できる。地元住民は自宅から蟹田地区の商業施設や病院に向かう場合に使える。

 つがるんは午後9時に蟹田駅前市場「ウェル蟹」を出発し、今別、三厩地区に向かう。津軽線で午後8時53分に蟹田駅に到着した高校生が、タクシーに乗り換えて帰宅するケースを想定している。運行は平日のみで同じく事前予約が必要。

 2日、青森市内で会見したJR盛岡支社の久保公人支社長は「観光、生活交通の二つを併せ持つサービスは地域住民とわれわれの間に相乗効果を生む。新幹線の利用増加にもつながる」と語った。実績などを踏まえて乗り合いタクシーの本格運行を検討するという。

 事前予約は電話やウェブサイトから。運賃は中学生以上が1回500円、小学生以下や障害者、75歳以上の高齢者らが300円。

 24日から予約を受け付ける。

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