和がテーマ 八戸の割烹内にスイーツ店

間接照明を多用し落ち着いた雰囲気の店内

 青森県八戸市内で割烹(かっぽう)やフルーツパーラーを営むおだわら・萬鱗(ばんりん)グループは6月1日、同市柏崎1丁目の「割烹萬鱗」内に、和の季節をテーマにしたスイーツ店「時空」を開店する。新型コロナウイルスの影響の長期化もあり、予約客に料理を提供するだけではなく、一般客も利用できるよう物販にも力を入れる。

 30日、店舗や商品が関係者に披露された。萬鱗の一部を改装した店内は広さ約100平方メートル。萬鱗のしつらえを生かした落ち着いた雰囲気の中、焼き菓子約20種類、生菓子約20種類を販売する。14席のイートインスペースを設け、店内で販売している商品と飲み物も提供する。

 商品は抹茶や黒豆、和三盆糖など和のこだわった食材やみそ、しょうゆなどを使用している。商品開発を担当した對馬建爾さんは「和と洋のどちらの素材も生きるようなバランスを心がけた」と話した。

 萬鱗は1988年に開店。スイーツ店出店には、国が新分野への事業展開や業態転換を促す事業再構築補助金を活用した。グループ会社の大沼慎市代表は「店を通して時と空間を楽しんでほしい。県外客や海外客にも発信していきたい」と抱負を述べた。

 「時空」の営業時間は午前10時半~午後5時。日・月曜日は休業する。イートインは6月14日から提供を始める。

抹茶など和の素材を使った商品が並ぶショーケース

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