表情豊か スナックママ14人の肖像画展

JURI展初日は佐藤さんが大胆にアレンジした着物姿で訪れる人々を出迎えた

 青森県弘前市鍛冶町の雑居ビル1階、シックな内装の空き店舗内に、鉛筆で描いた女性たちの肖像画を集めた「JURI展」が13日から始まった。いずれも「スナックの顔」と言えるママたちを、駅前で自身もスナックを経営する佐藤樹里さんが「新型コロナで苦境にある街を盛り上げたい」という思いを込め描いた。1年越しの準備を経てさまざまな縁で実現した展示は入場無料、18日まで。

 会場は明治屋ゴールデン街入り口付近。佐藤さんが描いた肖像画は14人分。独学ながら学生時代から絵が得意で、仕事の合間に約1年かけ、モデルのリクエストに応えつつ、それぞれの特徴を捉え表情豊かに仕上げた。同業者とはいえ、面識のない人、言葉を交わしたことのない人もいたが、スタッフや常連客のつながりから思いを伝え、形にした。

 飲んでからでも立ち寄れるよう、公開時間は午後6~11時。二次会の店を探しやすいように、肖像画には店名とモデルとなった各ママの名前を添えた。

 主催は「GOMAと夢追い人の人々」。元々縁があった平川市のアーティストGOMAさんはじめ、取り巻く人たちが支援した。

 出勤前に会場を訪れたモデル女性の1人は「よく描けていて感心しました」と絵に見入りつつ、なかなか客足が戻らない現状を振り返り「みんな元気がなくなっている。(展示会が)成功しますように」と願った。

 佐藤さんは、今回の展示を皮切りに「次は飲食店全体でやっていきたい」と構想を練っており、「自分にできることを続けていきたい」と話した。

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