弘前れんが倉庫 1日から「りんご前線」展


 青森県弘前市の弘前れんが倉庫美術館で、秋冬プログラム「りんご前線 -Hirosaki Encounters」が1日に開幕する。弘前ゆかりのアーティストの作品や、弘前との出合いから生まれた作品で構成。30日、関係者向けの内覧会が行われ、参加アーティストの一人で同市出身の洋画家佐野ぬいさん(88)=東京在住=も出席した。来年1月30日まで。

 リンゴをテーマとする展覧会の第2部。今回はリンゴのテロワール(土壌)としての弘前に注目し、作家で漫画家の小林エリカさん=東京在住、弘前市出身の斎藤麗(れい)さん=パリ在住=ら6人が参加する。

 佐野ぬいさんの展示空間は「青を見るには夜がいい」「ロッキングチェアでくつろいで見るのがいい」と、かつて想像した「夢の美術館」を再現。初期作品から、日記代わりに描いたという新作12点を一堂に集めた。これまでの画業を振り返る展示に「自分でも忘れていた絵や、いいなと思う絵があった」と語った。

 小林エリカさんは、陸軍第8師団の軍医だった祖父や弘前市生まれの父・小林司さん(故人)の足跡を通し、家族の歴史と弘前の土地に出合う旅から発展させたインスタレーション(空間芸術)を制作。「弘前で見てもらえることがうれしい」と話した。

 当初は9月18日に開幕予定だったが、同市の新型コロナウイルス緊急対策のため、会期を変更した。

内覧会で、自身の作品が並ぶ展示室を見て回った佐野さん

弘前市

青森
「ポッポのクレープ」2月復活/弘前、シソンヌ・じろうさんが協力
青森
雪質良し 初滑り爽快 2スキー場オープン/弘前
青森
GMUのふるさとナビ4 弘前・アップルパイ
青森
弘南鉄道大鰐線「津軽七雪こぎん灯篭列車」運行
青森
雪の桜満開/弘前公園外堀ライトアップ