東青5市町村の特産品を使ったアイスクリームをPRする工藤主査

 東青地区5市町村の名産品を使い、青森県が昨年度から開発を進めてきたオリジナルのアイスクリーム5種類が完成し、今月出そろった。カシスや一球入魂かぼちゃ、トマトなどを素材とした各アイスは、それぞれ個性があり、同地区の道の駅や百貨店などでプレ販売(数量限定)されている。2022年の本格販売を目指しており、県東青地域県民局地域連携部の担当者は誘客促進の大きなアイテムに育つことを期待している。

 同部は管内5市町村の魅力を一体でPRしようと、周遊プログラムやグルメの開発・発信を進めている。オリジナルアイスは5市町村の役場担当者などから名産品の情報を集め、試作品を3度作り直してプレデビューにこぎ着けた。製造は十和田市の「大竹菓子舗」が行っている。

 8月から先行して販売しているのは、「一球入魂かぼちゃミルク」(今別町)、「トマトヨーグルト」(蓬田村)、「『おおすず』きなこミルク」(外ケ浜町)の3種類。

 続いて今月、「カシスヨーグルト」(青森市)と「『ららら』酒粕(かす)ミルク」(平内町)が発売された。価格は、「おおすず」きなこミルクが350円(税込み)で、それ以外は500円(同)となっている。

 いずれも口当たりがなめらかで、素材の味を存分に楽しめる。一球入魂かぼちゃミルクは、濃厚なカボチャの甘みが口いっぱいに広がる逸品。カシスヨーグルト、トマトヨーグルトはさっぱりとしたヨーグルト味が、それぞれの素材の風味を引き立てている。

 開発に携わってきた地域連携部の工藤綾子主査は「アイスをきっかけに東青圏域全体の魅力を知ってほしい。新型コロナウイルス収束後の誘客につながれば」と期待を寄せる。

 アドバイザーとして県のアイス開発をサポートした八戸市の料理家・なぎさなおこさん(42)は、「原料の農産物をどんな人がどんな場所で作っているか、実際に現地で確かめて作った。アイスと一緒に各地の景色を楽しんだり、文化に触れてほしい。地元の人にも、食材の新しい食べ方として参考にしてほしい」と話している。

 県は、購入者を対象に実施中のアンケート結果を基に、さらに改良を加え、来年の本格販売につなげることにしている。問い合わせは県東青地域県民局地域連携部(電話017-734-9412)へ。

 各アイスクリームの販売場所は次の通り。

 ▽一球入魂かぼちゃミルク 道の駅いまべつ「半島プラザアスクル」(今別町)▽トマトヨーグルト よもぎた物産館「マルシェよもぎた」(蓬田村)▽「おおすず」きなこミルク 道の駅たいらだて「Oh!だいば」(外ケ浜町)、蟹田駅前市場「ウェル蟹」(同)▽カシスヨーグルト さくら野青森本店(青森市)▽「ららら」酒粕ミルク プティ・ボヌール(平内町)、BASE CAMP(同)

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