金魚ねぷたに由来、金魚ちょうちん展示/弘前

金魚ねぷたがルーツとされる山口県柳井市の金魚ちょうちん

 金魚ねぷたにゆかりがある山口県柳井市の「金魚ちょうちん」と、青森県各地の金魚ねぷたの違いを楽しんでもらおうと、弘前文化財保存技術協会(今井二三夫代表理事)が弘前市の旧石戸谷家住宅で展示会を行っている。31日まで。

 金魚ちょうちんは、江戸末期に北前船で訪れた柳井の商人が金魚ねぷたに着想を得て誕生したと伝えられる。金魚の一種「琉金」に似た丸みのある胴体と長い尾びれが特徴で、毎年8月には柳井金魚ちょうちん祭りを行っている。

 展示は今年で3回目。金魚ちょうちんと金魚ねぷた計約60匹を天井からつり下げている。金魚ねぷたは青森、弘前、五所川原、黒石、大鰐など各地区から集め、個性豊かな表情を見比べることができる。

 同会の三上隆博さんは「金魚ねぷたが本州の北の端から南の端に伝わったことをもっと知ってほしい。なかなか現地に行けない状況なので、この機会にぜひ金魚ちょうちんを見に来て」と話した。

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