ミズナラ酵母で日本酒/七戸町の造り酒屋

白神酵母を使った新酒を手にする盛田社長(左)と殿内教授=弘前大学

 八甲田山系のミズナラの落ち葉から採取した酵母で醸した純米吟醸酒が8日、青森県内で発売される。弘前大学の協力を得て、造り酒屋の盛田庄兵衛(七戸町)が醸造した。水、米も含め、青森県の風土の恵みを凝縮した県産酒となった。

 酵母は、弘大農学生命科学部の殿内暁夫教授らが採集・研究する「白神酵母」の一つ「505-27」。アルコール生産力が強い特徴があるが、なぜ山中にすむ酵母にこのような能力があるのかは分かっていない。

 米は弘前市産の「華さやか」、水は東八甲田の伏流水を使用。酒は今年3月に仕込み、5月に瓶詰めした。新酒の名前は、同社の「朔田(さくた)」ブランドの一つとして「SAKUTA 505-27」と名付けた。ほかに青森市内の小売店でつくる「ななの会」のブランド「七力」用に、たる違いの商品も作った。両方とも味は「すっきりとして飲みやすい」(殿内教授)、「冷やでもいける。しっかりとしたピュアな味」(盛田平治兵衛(へいじべい)社長)という。

 5日、弘大で発売の報告を受けた福田眞作学長は「県外、世界に向けて発売できる日本酒に育ててもらえたら」と期待を込めた。

 白神酵母を使った日本酒の醸造は盛田庄兵衛が3社目。製造本数は500本。アルコール度数16%。720ミリリットル入りで税込み1980円。県内14店舗で扱う。問い合わせは盛田庄兵衛(電話0176-62-2010)へ。

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