
世界文化遺産「北海道・北東北の縄文遺跡群」の中核である青森市の三内丸山遺跡で、大型竪穴建物(復元)のかやぶき屋根の修繕作業が行われている。1996年度に建物が造られて以来、大規模な修繕が行われるのは初めて。かやぶきの修繕は11月末までで、建物内の補修工事も含めると来年2月末ごろに全ての工事が完了する見込み。
修繕作業を担う上野建設(中泊町)などによると、かやぶきの修繕は5月にスタート。雪の重みでカヤが薄くなり、雨漏りしやすい状態となっていた。全面的に取り換える「ふき替え」ではなく、傷んだ部分だけを抜き取って新しいカヤを差す「差茅(さしがや)」という方法で作業を進めている。使用するカヤは約7千束で、4トントラック約15台分に上る。今回の修繕で25年ほどは持つという。
9日は炎天下、職人8人が休憩を挟みながら作業に汗を流した。職人たちは、はさみのような道具で古いカヤを抜いた後、長さ約80センチの新しいカヤを手際よく差し込んでいった。
三内丸山遺跡センター総務課の山田修子課長は「長寿命化を目的にかやぶき屋根の修繕を行っている。今しか見られない光景でもあるので、ぜひ訪れてほしい」と語った。
修繕工事のため大型竪穴建物内は半分ほど閉鎖しているが、見学は可能。
修繕作業を担う上野建設(中泊町)などによると、かやぶきの修繕は5月にスタート。雪の重みでカヤが薄くなり、雨漏りしやすい状態となっていた。全面的に取り換える「ふき替え」ではなく、傷んだ部分だけを抜き取って新しいカヤを差す「差茅(さしがや)」という方法で作業を進めている。使用するカヤは約7千束で、4トントラック約15台分に上る。今回の修繕で25年ほどは持つという。
9日は炎天下、職人8人が休憩を挟みながら作業に汗を流した。職人たちは、はさみのような道具で古いカヤを抜いた後、長さ約80センチの新しいカヤを手際よく差し込んでいった。
三内丸山遺跡センター総務課の山田修子課長は「長寿命化を目的にかやぶき屋根の修繕を行っている。今しか見られない光景でもあるので、ぜひ訪れてほしい」と語った。
修繕工事のため大型竪穴建物内は半分ほど閉鎖しているが、見学は可能。
