大型ねぶた、2年ぶりの台上げ/青森市

台上げ作業が行われたに組・東芝の大型ねぶた「黒旋風李逵(こくせんぷうりき)」=25日午前、青森市安方のラッセランド

 青森ねぶた祭が2年連続の中止となる中、青森市安方のねぶた団地「ラッセランド」では25日、例年通りの日程で制作を行っている運行団体の一つ「に組・東芝」が、大型ねぶたでは今年初めてとなる台上げ作業を行った。

 午前9時、に組・東芝の関係者80人ほどが小屋の前に集まり、今夏出陣する予定だった大型ねぶた「黒旋風李逵(こくせんぷうりき)」の台上げに当たった。新型コロナウイルス感染防止のため、必要な指示以外は声を出さずに行った。

 制作者の第6代ねぶた名人・北村隆さん(73)も見守る中、「せーの」の掛け声でねぶたが持ち上がり、木製の台車に載せられると、「すごい」「良いねぶただ」と、居合わせた市民らからも拍手が上がった。

 に組の工藤広幸組頭(55)は「台上げは2年ぶり。コロナで大変な時期だが、市民の皆さんには小屋に足を運んでいただいて、気が楽になってもらえれば」と話した。

 北村さんは「最高の瞬間。この日を待ち望んでいた」と喜びを語り、「見どころは大きな斧(おの)。力強く疫病を切りたい」と話した。

 祭り実行委員会は、今年のねぶた祭の代替イベントを秋に実施する方針だが、中身は明らかになっていない。

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