雨にも負けず最高潮 青森ねぶたフィナーレへ


 青森ねぶた祭は6日、青森市中心部で夜間合同運行の最終日を迎えた。全23台の大型ねぶたが出陣。あいにくの雨にも負けず、踊り手のハネトは過ぎゆく夏を惜しむように声を張り上げ熱気は最高潮に達した。

 午後6時45分の号砲を合図に合同運行が始まった。前日の審査で最高賞のねぶた大賞に輝いた青森菱友会の「海王」(竹浪比呂央さん作)をはじめ、ビニールシートで覆われた多くの「雨仕様」の大型が、街をかき分けるように突き進んだ。雨脚は強まり、終盤激しい雨が打ち付ける中、列をなしたハネトは「ラッセラー」と跳ね続けた。

 一家4人で訪れ、初めて祭りを見たという東京都の医師佐藤渉さん(61)は「大通りを何台も連なって突き進む姿は壮観。和太鼓の震えも全身に響いてきた。迫力が素晴らしい」と声を弾ませていた。

 7日は午後1時から大型ねぶた17台が運行。午後7時ごろから大型ねぶた4台の海上運行と青森花火大会が青森港と青い海公園で開かれ、祭りはフィナーレを迎える。

 主催者側は期間中の人出を終了後にも公表する見込み。

 6日目の弘前ねぷたまつりは最後の夜間合同運行となり、大型ねぷた30台と小型ねぷた9台が出陣。雨を吹き飛ばすような熱気で駅前コースを練り歩いた。

 3日目を迎えた五所川原立佞武多(たちねぷた)は、大型立佞武多3台を含む計16台が出陣。威勢の良い「ヤッテマレ」のかけ声が響き渡り、沿道に詰めかけた観客を圧倒した。

夜間合同運行の最終日、青森市中心部のコースを勇壮に練り歩く、ねぶた大賞の青森菱友会「海王」。雨対策のため、ビニールシートを山車にかぶせる団体が目立った=6日午後7時39分

青森市

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