「いのっち」と「クマ」特別展示/弘前市立博物館

同じケースの中に特別展示されている「いのっち」(左奥)とクマ形土製品

 「縄文遺跡群がもうすぐ世界遺産になるみたい」「どきどきするね」なんて声が聞こえてきそう-。世界文化遺産登録が見込まれる「北海道・北東北の縄文遺跡群」を応援しようと、弘前市立博物館は17日、市内で出土した猪(いのしし)型土製品の「いのっち」(同博物館所蔵)と、クマ形土製品(青森県立郷土館所蔵)の特別展示を始めた。

 イノシシ、クマをかたどった二つの土製品は一つのケースに収められており、同博物館で“対面”するのは初めてという。

 いのっちは、約4千~3千年前の縄文時代後期の土製品。1960年に岩木山麓の十腰内(2)遺跡から見つかり、2011年に国重要文化財に指定された。一方、クマ形土製品は縄文時代晩期(約3千~200年前)のもので、岩木山にほど近い尾上山遺跡で見つかった。

 どちらの遺跡も「縄文遺跡群」の構成遺跡群には含まれないが、「2頭も縄文時代の盛り上がりを期待しているはず」と同館の三國良一学芸員。「この機会にぜひ2頭を見に来て、縄文を身近に感じてほしい」と話している。

 特別展示は9月13日まで。以降はそろって九州国立博物館(福岡県)の特別展に出張する。

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