学芸員の説明に耳を傾けながら絵に見入る市民ら

 幕末から明治期にかけ、血みどろ絵や武者絵、美人画など多彩な題材を描いた浮世絵師月岡芳年(よしとし)の企画展が29日、弘前市立博物館で開幕した。早速同館に足を運んだ市民らが、迫力ある絵に見入った。

 月岡芳年は1839(天保10)年、江戸で生まれ、12歳で武者絵の名手・歌川国芳(くによし)に師事した。幕末期に戊辰戦争の戦場を取材、赤い染料を効果的に使って描いた血みどろ絵のイメージが強いとされる。一方で牛若丸(源義経)と武蔵坊弁慶の出会いの場面を描いた「義経記五條橋之図(ぎけいきごじょうばしのず)」や、月を題材にした連作「月百姿(つきのひゃくし)」、さまざまな年代や階層の女性を描き、当時の風俗が垣間見える「風俗三十二相」など、画題は多岐にわたる。

 今回、京都の日本画家・西井正氣(まさき)氏のコレクションから210点を展示し、一部を除き撮影も可能。

 開会式には関係者約50人が出席した。主催者を代表して桜田宏・弘前市長が「ねぷた絵に通じる部分も感じてもらいたい」、遠山仁・東奥日報社事業局長が「色鮮やかでけれん味あふれる絵を堪能してほしい」とあいさつした。

 7月4日まで。期間中無休。観覧料は一般800円、高校・大学生400円、小・中学生200円。市内の小・中学生や65歳以上の市民は無料。

開会式でテープカットする企画展主催者ら

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