久渡寺本尊、50年ぶり開帳/弘前

ご開帳を前に横笛を演奏するHIROMASAさん(右)。左の黒い扉の奥に聖観世音菩薩の立像がある=17日、弘前市の久渡寺

 青森県弘前市の久渡寺(くどじ)は17日、本尊聖観世音菩薩(せいかんぜおんぼさつ)をご開帳し、法要を行った。新型コロナウイルス禍を乗り越えていく力を世の人々にも分けてもらおうと、19日から、約50年ぶりに一般公開する。

 33年に1度ご開帳するが、周期に当たる2020年は、新型コロナの影響で中止していた。1987年は行われず、1972年に特別公開されたのが最後だという。

 法要には、県内の住職や檀家(だんか)など関係者約20人が参加。青森市の横笛奏者HIROMASAさん(48)が自身で作曲した「菩薩の唄」を演奏。2人の僧侶が厨子(ずし)を開き、姿を現した菩薩の立像を前に法要を行った。住職の須藤光昭(こうしょう)さん(47)は「苦しいときだからこそ立ち向かっていく心の支えにするために開いた。期間を長めに取ったので安心して来ていただけるときにお参りしてほしい」と話した。

 一般公開は日曜を除く19日から8月21日で、受け付けは午前8時半~午後4時半。拝観料は千円で小学生以下は無料。期間中、こどもの森の駐車場から寺への送迎車を出す。本尊の撮影は禁止。

厨子を開こうとする2人の僧侶=弘前市の久渡寺

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