弘前さくらまつりの出店の営業を申請する事業者=5日午前9時ごろ

 弘前さくらまつりを主催する青森県弘前市など4団体は5日、桜の早咲き予想に合わせ、23日開幕予定の同まつりについて、17日から「準まつり体制」に入り、出店営業やライトアップを始めることを決めた。会場の弘前公園を訪れる人の検温など新型コロナウイルスの感染対策も17日に前倒しして開始する。

 市公園緑地課の予想では、園内のソメイヨシノの開花は14日、満開は19日で、平年より9日早い。

 出店営業(午前9時~午後8時)やライトアップ(日没~午後9時半)も17日からとするため、検温、消毒などの入園受け付け(午前6時半~午後8時)も同日から実施する。まつり開幕の23日は、密集につながる可能性があるため、開会式は行わない。

 市職員らまつりスタッフは、日本語と英語で「食べ歩き禁止」「飲酒禁止」などと記したビブスを着用し、園内を巡回する。飲食可能エリアでは、長時間利用する来場者に注意を促す。有料エリア入場者に配る300円分の市内飲食店で使える割引クーポンは23日から配布する。

 準まつり体制期間は、市、弘前商工会議所、弘前観光コンベンション協会、市物産協会が5日、市役所で会議を開いて決定した。複数の出席者からは、まつり前後に飲食店を利用する客が増え、クラスター(感染者集団)が発生しないか懸念する声が上がったものの、桜田宏市長は「各店舗に感染防止対策を徹底することを広く周知していく」と語った。

 このほか、弘前公園内の緑の相談所で同日始まった出店の受け付けでは、約60店舗が市に申請書を提出。出店は例年、約200店が並ぶが、感染を懸念する店もあり、今年は150店程度になる見込み。市は出店事業者などにも十分な感染対策をとるよう求めている。受け付けは6日も行う。

弘前市

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