モツ+けの汁で「もつけの汁」宴会で人気/弘前

10年以上もつけの汁を提供する成田さん

 定番おつまみ「モツ」と津軽地方の郷土料理「けの汁」の夢のコラボレーション-。B級グルメを目指して、中南地区商工会青年部連絡協議会が2010年に開発、PRしてきた「もつけの汁」。青森県弘前市相馬地区の「成岩商店」は開発当時から提供を続けて10年がたち、ひそかな人気メニューとなっている。開発に携わった一人で、同店の成田貴樹さん(38)は「喜んでくれるお客さんがいる限り作り続けたい」と話す。

 当時、相馬村商工会青年部(現・岩木山商工会青年部)のメンバーだった成田さん。中南地区の商工会でつくる中南地区商工会青年部連絡協議会が、津軽の料理を取り入れたB級グルメを売り出そうと同店で試作を重ね、モツとけの汁を偶然混ぜたところ評判がよかったためメニュー化した。津軽弁の「もつけ」(お調子者)とかけて名前をつけた。

 12年には、同協議会メンバーの藤崎町商工会青年部が、同町の「なべワングランプリ」に参加し優勝。レトルト食品への商品化や提供店舗を増やす活動など各地でPRを続けてきた。期間限定メニューとして取り入れる店もあったが、現在は成岩商店が唯一通年で提供を続けている。

 ゴボウ、フキ、大根、にんじん、ワラビ、こんにゃく。モツの味が染みこんだ熱いスープ。けの汁の具材を大きめに切っているため、食べ応えがある。ご飯にもお酒にも相性抜群だ。

 同店では、およそ10人以上の宴会で、事前に客からリクエストがあれば提供する。モツとけの汁は別々に作り、最後に混ぜ合わせる。モツをじっくり柔らかく煮るため、完成までに約5時間かかるという。

 もつけの汁は、同店のイベント出店でも味わうことができる。毎回売り切れるほどの人気だが、新型コロナウイルスの影響で昨年は一度も出店の機会がなかった。オリジナルの味に魅了され、持参した鍋いっぱいに買う客もいるといい「大歓迎です」と成田さん。

 新型コロナの影響で減った宴会の予約は徐々に入りつつある。地元の常連の中にはもつけの汁を毎回リクエストする人も。成田さんは「『この味が好き』と言ってもらえることがうれしい。食べたい人がいる限り、作り続けたい」と話した。

大きめの具材とモツをじっくり煮込んだもつけの汁

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