青森県弘前市の弘前れんが倉庫美術館で11日、弘前大学付属中学校の3年生が制作した大型の動物作品の展示が始まった。2015年から同校で行われている美術の授業「ひろふ動物園」の集大成として、これまでの学習の様子とともに、2メートル超のペンギンやトラ、リスなど12体を紹介している。初日は同校美術科の蒔苗靖子教諭が美術教育について語るトークイベントも行われた。14日まで。観覧無料。
地域の学校の美術活動などを紹介する同館のスクールプログラムの一環で初めて行われた。本年度の3年生が制作した愛らしくも鋭いまなざしの動物たちを中心に、同館エントランスや市民ギャラリー、隣接するカフェ・レストランに展示している。生徒たちが校舎内外で作品を撮影したユニークな写真も目を引く。
「ひろふ動物園」は学校名の頭文字に由来。生徒たちはグループごとに、約1年をかけて作品を共同制作している。骨格づくりは組ねぷたの技法を取り入れ、粘土で表情を作っている。
蒔苗さんは、生徒たちが共同制作を通じて認め合う力や伝統への畏敬、創造することの厳しさなどを感じたとし、「美術は人間形成や心の成長に不可欠で、生きる力を育む活動」とまとめた。授業では美術史などを学ぶ鑑賞も重視しているといい、「現代アートは、今自分と同じ時代を生きる人の作品。分からないながらもそうした作品に触れることが、新しい見方や価値を見つけるきっかけになるのでは」と話した。
地域の学校の美術活動などを紹介する同館のスクールプログラムの一環で初めて行われた。本年度の3年生が制作した愛らしくも鋭いまなざしの動物たちを中心に、同館エントランスや市民ギャラリー、隣接するカフェ・レストランに展示している。生徒たちが校舎内外で作品を撮影したユニークな写真も目を引く。
「ひろふ動物園」は学校名の頭文字に由来。生徒たちはグループごとに、約1年をかけて作品を共同制作している。骨格づくりは組ねぷたの技法を取り入れ、粘土で表情を作っている。
蒔苗さんは、生徒たちが共同制作を通じて認め合う力や伝統への畏敬、創造することの厳しさなどを感じたとし、「美術は人間形成や心の成長に不可欠で、生きる力を育む活動」とまとめた。授業では美術史などを学ぶ鑑賞も重視しているといい、「現代アートは、今自分と同じ時代を生きる人の作品。分からないながらもそうした作品に触れることが、新しい見方や価値を見つけるきっかけになるのでは」と話した。