ねぶた師14人の合作 ワ・ラッセでお披露目

ねぶたに点灯後、記念撮影をする制作者や関係者

 青森ねぶた祭のねぶた師14人の合作による特別ねぶたが完成し、23日、青森市のねぶたの家ワ・ラッセでお披露目セレモニーが行われた。横幅8.5メートル、奥行き6.8メートル、高さ5.2メートルの特別ねぶた「願いの灯(ひ)~薬師如来・玄奘三蔵と十二神将」は、14人それぞれの個性が生かされた迫力ある作品に仕上がった。

 特別ねぶたは、青森観光コンベンション協会が今年の青森ねぶた祭が中止となり、構想を披露する場を失ったねぶた師に制作の機会を提供し、収入面でも支援しようと企画。クラウドファンディング(CF)などにより市民らから約3546万円の支援金が集まり、14人が1体ずつを制作して組み合わせて1台のねぶたにした。

 ワ・ラッセで来年8月上旬まで展示するほか、次の青森ねぶた祭での運行が決まっている。

 セレモニーには関係者のほか、11人の制作者も出席。同協会の奈良秀則会長が「14人それぞれの今年、来年への思いが込められたねぶた。ぜひ市民に見てもらい、来年はねぶた祭ができるよう心一つにしてもらえれば」とあいさつ。奈良会長、青森商工会議所の若井敬一郎会頭、第5代ねぶた名人の千葉作龍さん、第6代ねぶた名人の北村隆さんがボタンを押すと、ねぶたに灯がともった。

 14人を代表し、青森ねぶた運行団体協議会の竹浪比呂央制作委員長は「歴史に残る特別ねぶた。今回のご支援をもっと頑張れという皆さまの声だと思って精進したい」と語った。

 セレモニー後、千葉さんは「ねぶたの力を再認識した。感無量。きちんとまとまった作品になり、みんな思いが同じで、仲間だなといううれしさがある」、北村さんは「今年はねぶたがなくてつらい思いだった。大型ねぶたの制作のように燃えた」と話した。

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