
幼少期を過ごした商店街に再び活気を-。青森市の浪打銀座通りに3月、ブックカフェ&バー「栞(しおり)」がオープンした。店主で1級建築士の稲見公介さん(50)は「建築による青森のまちづくりの拠点に」と意気込む。
青森市出身の稲見さんは幼少期から実家近くの浪打銀座商店街で買い物をすることが多かった。当時は頻繁にイベントが行われ、にぎやかだったという。
稲見さんは青森高校を卒業後、専門学校を経て29歳で建築士として独立。2016年には、意匠と性能の両面で優れた住宅を表彰する、日本エコハウス大賞温熱性能部門を受賞し、各地で講演を行うなど全国を飛び回った。そこで、かつてのにぎわいを取り戻した他自治体の商店街の事例に数多く触れ、まちづくりにおける建築の力を実感。「浪打銀座にも活気を取り戻したい」との思いから、開店を決意した。
約17坪の店内は稲見さんのまちづくりと建築への思いであふれる。「青森」「建築」などをテーマに約600冊の書籍が並び、壁や床には、物の大きさを昔ながらの尺寸法と現代のメートル法で示した実寸のイラストが描かれ、訪れた人が建築のスケールを身近に感じられるようになっている。椅子やコースターには青森ヒバ、食器は津軽金山焼を使用し「本物の素材を体感してほしい」と話す。
食事にもこだわっている。キーマカレー(800円)やルーロー飯(800円)に使用する肉や野菜は県産品を使用し、少々割高でも地元の商店街で仕入れる。また、商店街で購入した食べ物に限り持ち込み可能にしている。そう考えるのは「地域活性化」が根底にあるからだ。
浪打銀座商店街会長で山形酒店代表の山形生一郎さん(76)によると、同商店街は1970年から80年代のピーク以降、店主の高齢化や後継者不足で閉店する店も増え、元気がなくなっている。「栞」の開店に対し、山形会長は「大変ありがたい。頑張ってほしい」と期待を込めた。
現在青森-京都の2拠点生活をする稲見さん。京都市上京区の「出町桝形商店街」のような人と人がつながる商店街を理想に掲げ、「(浪打銀座を)若い人から高齢者が集まり、わいわいがやがやと、にぎやかな場所にしたい」と笑顔で話す。
営業時間は午前11時半~午後2時半、午後7~11時。定休日は月曜と火曜。
青森市出身の稲見さんは幼少期から実家近くの浪打銀座商店街で買い物をすることが多かった。当時は頻繁にイベントが行われ、にぎやかだったという。
稲見さんは青森高校を卒業後、専門学校を経て29歳で建築士として独立。2016年には、意匠と性能の両面で優れた住宅を表彰する、日本エコハウス大賞温熱性能部門を受賞し、各地で講演を行うなど全国を飛び回った。そこで、かつてのにぎわいを取り戻した他自治体の商店街の事例に数多く触れ、まちづくりにおける建築の力を実感。「浪打銀座にも活気を取り戻したい」との思いから、開店を決意した。
約17坪の店内は稲見さんのまちづくりと建築への思いであふれる。「青森」「建築」などをテーマに約600冊の書籍が並び、壁や床には、物の大きさを昔ながらの尺寸法と現代のメートル法で示した実寸のイラストが描かれ、訪れた人が建築のスケールを身近に感じられるようになっている。椅子やコースターには青森ヒバ、食器は津軽金山焼を使用し「本物の素材を体感してほしい」と話す。
食事にもこだわっている。キーマカレー(800円)やルーロー飯(800円)に使用する肉や野菜は県産品を使用し、少々割高でも地元の商店街で仕入れる。また、商店街で購入した食べ物に限り持ち込み可能にしている。そう考えるのは「地域活性化」が根底にあるからだ。
浪打銀座商店街会長で山形酒店代表の山形生一郎さん(76)によると、同商店街は1970年から80年代のピーク以降、店主の高齢化や後継者不足で閉店する店も増え、元気がなくなっている。「栞」の開店に対し、山形会長は「大変ありがたい。頑張ってほしい」と期待を込めた。
現在青森-京都の2拠点生活をする稲見さん。京都市上京区の「出町桝形商店街」のような人と人がつながる商店街を理想に掲げ、「(浪打銀座を)若い人から高齢者が集まり、わいわいがやがやと、にぎやかな場所にしたい」と笑顔で話す。
営業時間は午前11時半~午後2時半、午後7~11時。定休日は月曜と火曜。
