日本酒特製瓶に裂き織りの帯/七戸の酒造会社

「華頂」の特製瓶を持つ盛田代表(左)、野崎さん(中)、吉田さん(撮影時のみマスクを外しています)

 上北の文化に根差した「最高級の日本酒」を「唯一無二のボトル」でどうぞ-。青森県七戸町の酒造会社・盛田庄兵衛が、酒仕込みで水の代わりに純米吟醸酒を使った貴醸酒(きじょうしゅ)の「華頂(かちょう)」を特製瓶で発売した。

 南部裂き織りの帯を巻いた、ひょうたん型の曇りガラス製。斬新なコンセプトを考案したのは、十和田市のデザインユニット「字と図」の吉田進さん(44)。同市の裂き織り作家・野崎弘子さん(73)が幅2.7センチ、長さ16センチという極小サイズの帯を手掛けた。

 裂き織りの特性で、同じ素材を使っても全て仕上がりが異なるため、どの瓶も“一点物”となる。帯は、ひょうたんのくぼみ部分で一巻きさせて背面で留め、馬のたてがみのような房状にした。瓶から外せば、しおりなどとして二次利用できる。

 同社の盛田平治兵衛(へいじべえ)代表取締役(54)は「裂き織りに使われる一本一本の糸が、酒米の一粒一粒を思わせる。私たちの酒造りに対する姿勢をお客さまに伝えてくれる、素晴らしい瓶ができた」と喜ぶ。

 裂き織りに携わって約50年という野崎さんは「普段は50センチ幅で織っており、依頼を受けた当初は無理だと思ったが、現代に生き続ける裂き織りの、一つの新しい姿を示せたかと思う」と語る。吉田さんは「青森県や上北地域には優れたものがたくさんある。磨きをかけながらどんどん情報発信するお手伝いをしていきたい」と意欲を見せている。

 「華頂」は酒米として県産酒造好適米の「華吹雪」と「華想い」を半々で使用。特製瓶は800本の限定生産。300ミリリットルで参考販売価格3500円(税別)。三沢市の星野リゾート青森屋で先行販売している。問い合わせは盛田庄兵衛(電話0176-62-2010)へ。

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