冬の風物詩「ストーブ列車」運行始まる


 青森県五所川原市と中泊町を結ぶ津軽鉄道で1日、冬の風物詩「ストーブ列車」の運行が始まった。一番列車には約50人が乗車し、だるまストーブで暖を取りながら津軽平野の冬景色を楽しんだ。運行は来年3月31日まで。

 一番列車は午前11時50分、津軽五所川原駅を出発。車掌がだるまストーブに石炭をくべると、炎が赤々と上がった。乗客はストーブであぶったするめを味わい、車窓の景色を楽しみながら談笑していた。

 出発に先立ち、澤田長二郎社長が「多くの人に乗ってもらいたい。安全運行していく」とあいさつ。同市の三弦小川会が津軽三味線を演奏し、両市町の職員有志でつくる「津鉄ア・モーレ」のメンバーらがホームから手を振り、一番列車を見送った。

 横浜市から訪れ、初めて乗車したという田村昭憲さん(60)は「人も車内も暖かく良い雰囲気」と満足そうに話した。

 運行は12月29日までは平日2往復、土・日3往復。12月30日~3月は1日3往復。乗車には乗車券とストーブ列車券(500円)が必要。コロナ禍による利用客減少を受け、新たに寄付金付きストーブ列車券(700円、3種類)も販売する。

石炭ストーブで暖まる乗客たち=1日

五所川原市

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