黒石こけし館 丑年の干支こけし制作始まる

ひときわかわいらしい表情の丑こけし。奥は制作に励む阿保正文工人=津軽こけし館

 2021年の丑(うし)年にちなんだ干支(えと)こけしの制作が、青森県黒石市で始まった。同市の津軽こけし館での制作実演初日の8日は、津軽系こけし工人の阿保正文さん(37)=同市=が真剣なまなざしでかんなを巧みに操り、木地を丑の形に整えていく様子を、来館者が興味深げに見詰めていた。

 阿保さんは07年用の干支こけしから、父でこけし工人の六知秀(むちひで)さんに代わって1人で制作し、干支も2回り目に入っている。今回の丑こけしは親子ペアで、全長は親が9センチほど、子が8センチほどで、近年の作品と比べて表情がひときわ優しくかわいらしいデザイン。阿保さんは「今まで以上に丸っこい姿と柔らかな表情にして、眺めると心が和むと思う。新型コロナウイルスで今年は大変な年だったので、来年は穏やかないい年になってほしい」と語る。

 コロナの影響で同館の来訪者は例年より減っているが、こけしブームのためこけしの売れ行きは通信販売を中心に好調を維持し、丑こけしの予約も既に30件ほど入っているという。

 丑こけしは親子セットで3300円(税込み)。予約や問い合わせは津軽こけし館(電話0172-54-8181)へ。

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