維持、管理等の問題から最悪、取り壊しの恐れがあった青森県弘前市森町の「忍者屋敷」に、保存活用を前提とした買い手がつき、13日、関係者が会見を開いた。同忍者屋敷は江戸時代後期から、弘前藩の忍者集団「早道之者(はやみちのもの)」が利用していたと考えられ、所有者ら関係者が連携し今後、民泊や忍者ツアーなどを行う観光施設として活用を図る方針。
同忍者屋敷で同日、青森大学社会学部の清川繁人教授(60)と、同屋敷所有者の會田秀明さん(84)、買い手の佐藤光麿さん(63)が会見した。
會田さんは同屋敷を1952(昭和27)年に購入した義父から忍者屋敷と聞いており、清川教授が古地図、古文書で歴代の所有者が早道之者に関わりのある人物であることを確認した。国内に現存する忍者屋敷は少なく、滋賀県の甲賀流忍者屋敷は子孫が建てたもので、忍者が使用した建物は確認できる限り、弘前市の1軒のみという。
會田さんは「年齢的なこともあり手放すことにした。当初、それほど貴重という認識はなく取り壊しを考えたが、清川教授の話を聞き、思いとどまった」という。2430万円で売りに出したところ、市職員で弘前観光ボランティアガイドでもある佐藤さんが購入を決めた。11月、佐藤さんに所有権が移る。
現在、弘前大学大学院にも通う佐藤さんは「多方面の交流を通して弘前市を活性化したい」と弘前大、青森大の学生の助けも借り、清川教授と連携しながら建物を活用する考え。観光スポットとしてツアー客等に開放しつつ、2年後には民泊施設としての利用も視野に入れる。清川教授は「資金的に厳しく、市の助成などを活用し観光施設として魅力あるものにできれば。クラウドファンディングによる資金調達も考えたい」としている。
同忍者屋敷で同日、青森大学社会学部の清川繁人教授(60)と、同屋敷所有者の會田秀明さん(84)、買い手の佐藤光麿さん(63)が会見した。
會田さんは同屋敷を1952(昭和27)年に購入した義父から忍者屋敷と聞いており、清川教授が古地図、古文書で歴代の所有者が早道之者に関わりのある人物であることを確認した。国内に現存する忍者屋敷は少なく、滋賀県の甲賀流忍者屋敷は子孫が建てたもので、忍者が使用した建物は確認できる限り、弘前市の1軒のみという。
會田さんは「年齢的なこともあり手放すことにした。当初、それほど貴重という認識はなく取り壊しを考えたが、清川教授の話を聞き、思いとどまった」という。2430万円で売りに出したところ、市職員で弘前観光ボランティアガイドでもある佐藤さんが購入を決めた。11月、佐藤さんに所有権が移る。
現在、弘前大学大学院にも通う佐藤さんは「多方面の交流を通して弘前市を活性化したい」と弘前大、青森大の学生の助けも借り、清川教授と連携しながら建物を活用する考え。観光スポットとしてツアー客等に開放しつつ、2年後には民泊施設としての利用も視野に入れる。清川教授は「資金的に厳しく、市の助成などを活用し観光施設として魅力あるものにできれば。クラウドファンディングによる資金調達も考えたい」としている。